2103あびこガイドブック日本語版
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新館。手賀沼側の部屋は大きなガラス窓。当時のものがそのまま残っている。母屋。細かい所にも気を配っている江戸の香りが残る和室。新館は、昭和3年に建てられた銅板葺、千鳥破風の建物で、建立した村川堅固は「朝鮮風」と表現している。屋根が特徴的で、建物の土台は鉄筋コンクリート造り、建物の中は寄木フローリングなど和洋折衷の建物である。親子二代にわたる西洋古代史学者の村川堅固が建設し、堅太郎が守った別荘。旧我孫子宿の本陣離れを移築した母屋と、衣食住より「住食衣」と住まいを重視した堅固が、こだわって建築した新館。別荘として市内で唯一残る建物。そこにいると、かつての別荘時代の雰囲気を感じることができる。裏門はハケの道に面している。昭和30年代までは沼で遊ぶ鳥を部屋から見ることができたという。時間によっては、市民ガイドがいるので詳しい話を聞くことができる。旧村川別荘手賀沼のほとりに花開く大正から昭和の別荘空間。見学より部屋でのんびり過ごしたい。(市指定文化財)■所 我孫子市寿2-27-9■問 教育委員会文化・スポーツ課 ☎04-7185-1583(平日のみ)■開 9:00~16:00(入館は15:30まで)■休 月曜日(祝日の場合は次の平日)、12月29日~1月3日■¥ 無料 ■歩 我孫子駅20分(1.6km)おもかげ散歩おもかげ散歩9バーナード・リーチのデザイン

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